2009年12月21日月曜日は、私にとって特別な日になった。その日少ないボーナスを受け取った私は、27万円を持って、渋谷のアコムの営業所へ向かった。
過払い返還請求の殺到とリーマンショックなどの影響で、消費者金融業界の業績は悪化した。その結果窓口が激減。私は人がいる窓口を探して、渋谷駅にほど近い営業所へと足を運んだ。12月なのにあまり寒くなく陽気だった。
消費者金融しか入っていないビルだった。中に入ると若い男と中年の男性が窓口で相談を受けていた。私は真ん中の席に座り残金の支払いと、契約の解約を申し出た。
女性の担当者は丁寧にテキパキと処理してくれた。
これで私が20歳だった1998年から続いたアコムとの長い長い取引は終了した。